治療した歯もまた虫歯になる 詰め物のある歯を守る毎日の習慣
2026/10/1
詰め物や被せ物をした歯も、虫歯になることがあります。治療後に大切なのは、毎日の清掃、間食のとり方、歯科医院での確認です。
飯田市の皆さんへ、治療した歯を守るポイントを紹介します。今日から取り入れられそうなことを、一つ選んでみてください。
治療した歯にも虫歯ができる理由

虫歯になるのは残っている自分の歯
治療した歯に再びできる虫歯を「二次う蝕」と呼びます。詰め物そのものではなく、その周りや内側に残る歯にできる虫歯です。
- 詰め物は、失った歯の一部を補います。
- 被せ物で覆っても、土台には自分の歯が残ります。
- 治療後も、残った歯を守るケアが必要です。
境目の磨き残しに注意
詰め物と歯の境目にプラークがたまると、細菌が糖から酸をつくり、歯の成分を溶かします。プラークとは、歯につく細菌の集まりです。
欠けや段差がある部分、歯と歯の間は、汚れが残りやすい場所です。見える表面に加え、境目まで磨けているかを意識しましょう。
材料だけで決まるわけではない
「白い材料なら安心」「金属なら必ず虫歯になる」とは限りません。材料の性質だけでなく、詰め物の状態、清掃、食習慣も関わります。
古いという理由だけで交換を決めず、歯と詰め物の状態を歯科医院で確認しましょう。
痛みがなくても小さな変化に注目する

痛みの有無だけで判断しない
虫歯は、初期には痛みが出ないことがあります。神経を取った歯は、虫歯や詰め物の欠けに気づきにくい場合もあります。
相談のきっかけになる変化
- 同じ場所に食べ物が詰まるようになった。
- フロスが引っかかる、切れるようになった。
- 噛むと違和感がある。
- 冷たいものがしみる。
これらは虫歯以外でも起こります。黒く見える部分も、着色か虫歯かを見た目だけで区別するのは難しいことがあります。
自分で決めつけず、気づいた変化を相談してください。針などの硬い道具で、気になる部分を探ることは避けましょう。
受診時に伝えること
- いつから、どの歯が気になるか。
- 食事中など、何をするときに気になるか。
- 毎回起こるのか、ときどきなのか。
正確に覚えていなくても大丈夫です。分かる範囲で伝えることが、原因を確認する手がかりになります。
歯ブラシと歯間清掃を組み合わせる

歯ブラシは小さくやさしく動かす
詰め物の周りにも毛先が届くように磨きます。力を入れすぎると歯ぐきなどを傷つけるため、強くこするより、毛先を当てる場所を意識しましょう。
隙間に合う道具を選ぶ
- 狭い歯と歯の間には、フロスを使います。
- 広い隙間には、合うサイズの歯間ブラシが役立ちます。
- 太い歯間ブラシを、無理に押し込まないようにします。
フロスはゆっくり通し、歯の側面に沿わせます。引っかかりが続くときは、力任せに引き抜かず、使い方や詰め物の状態を確認しましょう。
歯磨き粉と使い方も確認
フッ化物配合の歯磨き粉は、歯の成分を戻す「再石灰化」を助け、虫歯予防に役立ちます。製品の使い方を確認し、濃度や量で迷うときは相談してください。
歯磨き粉に加えて、プラークを落とす清掃も大切です。おおしか歯科医院では、染め出しによる磨き残しの確認や、歯間清掃のご案内を行っています。
秋の間食は時間と量を決めて楽しむ

食べる回数や時間にも目を向ける
りんごや梨、お菓子を楽しむ秋。果物やお菓子を一律に避ける必要はありませんが、少しずつ長時間食べ続ける習慣には注意が必要です。
唾液は酸を中和し、歯の成分を戻す働きを助けます。糖分を含むものを何度も口にすると、歯が修復に向かう時間をとりにくくなります。
今日からできる工夫
- お菓子は小皿に、食べる分だけ取り分ける。
- 甘いコーヒーは、休憩の時間に楽しむ。
- ふだんの水分補給には、水や無糖のお茶を選ぶ。
仕事の合間に袋のままつまむ、甘い飲み物を机に置く。こうした身近な習慣から見直してみましょう。
まず一日の間食を振り返る
食事以外に口にしたものを、飲み物も含めて書き出すと、回数や時間に気づけます。量だけでなく、いつ食べたかも確認しましょう。
必要な水分補給は我慢しないでください。治療や体調のために分けて食べている方は、主治医などの指示を優先します。
詰め物が取れたら保管して相談する

取れたものは捨てずに持参
見つかった詰め物や被せ物は、清潔な小さな容器に入れて保管してください。状態によっては再装着できますが、必ず元に戻せるとは限りません。
受診までに気をつけること
- 市販の接着剤で付け直さない。
- 取れたものを無理にはめて使い続けない。
- その歯で硬いものや粘着性の強いものを噛まない。
- 周囲をやさしく清掃する。
自己流で付け直すと、治療の妨げになったり、外れて飲み込んだりするおそれがあります。痛みがなくても、早めに歯科医院へ連絡しましょう。
予約時に伝えること
- いつ取れたか。
- 痛み、腫れ、しみる症状があるか。
- 取れたものを保管しているか。
強い痛みや腫れがある場合は、次の定期検診まで待たずに相談してください。
治療が終わってからも歯を守っていく

定期検診で状態を確認
検診では、詰め物の欠けや境目、歯ぐき、磨き残し、噛み合わせなどを確認します。見た目だけでは分かりにくい部分は、必要に応じてエックス線検査も行います。
検査の内容や通院間隔は、お口の状態に合わせて決めます。気になる変化があれば、予定の時期より前に受診して構いません。
次の検診で聞いてみましょう
- 私の歯で、特に磨き残しやすい場所はどこですか。
- フロスや歯間ブラシは、どれが合いますか。
- 次はいつ確認するとよいですか。
治療した時期や、同じ場所の詰め物が何度も外れた経験も、分かる範囲で伝えてください。毎日のケアで困っていることも相談できます。
今日から続けたい三つのこと
- 詰め物の周りと歯の間を丁寧に清掃する。
- 間食は時間と量を決めて楽しむ。
- 小さな変化を相談し、定期的に状態を確認する。
治療後も、食べることを支える大切な自分の歯が残っています。飯田市鼎東鼎のおおしか歯科医院へ、ケアの迷いや違和感をお気軽にご相談ください。
監修者情報
大鹿明完
H17年3月 長野県飯田高等学校理数科卒業
H23年3月 日本大学松戸歯学部卒業
H23年3月 日本大学松戸歯学部付属病院臨床研修医課程修了
H24年4月 日本大学松戸歯学部付属病院 総合歯科勤務
R2年4月 おおしか歯科医院 院長
資格・所属
おおしか歯科医院 は、先代院長が飯田の地に開業して以来、地域に根差した歯科医療を提供してまいりました。
地域の皆さまからいただいてきた安心と信頼により一層応えられるよう、医院をリニューアルし、新たな体制で診療を行っています。
常に患者様目線に立ち、スタッフとともにお口の健康増進をサポートできるよう努めています。